シソーラス定義
ワード | 意味 |
クライアント企業 | システムを発注するお客様・企業 |
在庫管理システム | 企業や組織が製品や資材などの在庫を効率的に管理するためのソフトウェアシステム。在庫の受け入れ、保管、追跡、および出荷などのさまざまなプロセスを自動化し、効率的かつ正確な在庫管理を実現。 |
プロジェクト概要
クライアント企業
クライアント企業は、「ドローンが空を飛び交い、さまざまな社会課題を解決し、人々の生活や社会を豊かにする」というミッションを掲げ、2016年に創業した、主に産業用途のドローンを開発しているベンチャー企業です。
産業用ドローンは業務の効率化、コスト削減、およびリスク低減を目的に使用されます。主に人命救助や農業分野など様々な領域で活用され、特にインフラ設備の点検に重宝されています。これらのドローンは4つのプロペラが搭載され、対角に配置されたプロペラが交互に回転することで安定性を保ちます。重要な機能として、高解像度のカメラ、セキュリティ対策機能、高精度のセンサー、およびGPS機能の搭載が挙げられます。これらの機能により、産業用ドローンは安全で効率的な業務の実行が可能となります。
ドローンに必要な部品の数は、機種や用途によって異なりますが、以下の部品が必要です。
- フレーム(ドローンの骨組み)
- プロペラ(通常4つ)
- プロペラを駆動するための電動モーター(基本4つ)
- モーターの回転速度を制御するための電子速度調整器
- バッテリー
- フライトコントローラー(ドローンの飛行を制御する中枢部品であり、ジャイロセンサーや加速度センサーを備えている)
- リモートコントローラー
- 受信機(リモートコントローラーから送られてきた信号を受信し、フライトコントローラーに送られる)
- GPSモジュール(自律飛行や位置保持機能)
- カメラとセンサー(映像撮影やセンシング機能を提供し、さまざまなアプリケーションに活用される)
(※上記は参考画像です。参照元組織と本擬似実務は関係ございません。)
プロジェクトの狙い
クライアント企業の産業用ドローンの活用の幅は年々広がっており、現在ではインフラ、巡回、物流、農業、災害対策、セキュリティ対策分野で利用され、順調に売上が拡大しています。
その一方、各分野でドローンに求められるニーズが異なり、カスタマイズ要件が増えています。ドローンの生産では、プラットフォーム(基本的な構成)をベースに追加部品を組み込むで各分野のニーズに応える生産方式を採用しています。
従来導入していたパッケージ型の生産(購買・生産管理・販売管理・在庫管理)システムでは、この生産方式に耐えれない、パッケージをカスタマイズするにしてもコストが莫大にかかることが事前調査で判明し、独自のドローン生産システムを開発することが、クライアント企業内で決定しました。
今回のプロジェクトでは、産業用ドローンの生産システム全体像(購買システム・生産管理システム・販売管理システム・在庫管理システム)のうち、以下の機能を有する在庫管理システムを新規に開発します。
- ユーザー管理:管理者のみ使用できるよう制御する機能。
- 在庫一覧: 在庫の数量や保管情報を把握する機能。
- 在庫検索: 在庫の数量や名称で検索できる機能。
- 在庫分類情報: 在庫アイテムに付与する分類情報を管理する機能。
- 在庫センター情報管理: 在庫センター情報を把握する機能。
- 入出荷管理: 入荷 / 出荷情報を把握する機能。
- 操作履歴: 管理者の操作履歴を管理する機能。
- データ出力:在庫一覧をCSV形式で出力する機能。
ステークホルダー
- クライアント企業
- 経営管理部門
- 購買部門
- 生産管理部門
- IT部門
- 開発受託企業
- 営業
- プロダクトマネージャー(PdM)(1名)
- プロダクトマネージャー補佐(PdM)(1名)
- プロジェクトマネージャー(PjM)(1名)
- プロジェクトマネージャー補佐(PjM補佐)(1名)
- フルスタックエンジニア(8名)
- フロントエンド(FE)
- バックエンド(BE)
- インフラエンジニア(SRE)(2名)
- QAエンジニア・テスター(6名)
前提
- すでに要件定義、概要設計は完了、ステークホルダーで合意しています。
- これから開発着手する予定です。8名のエンジニアへの実装タスクは、在庫管理システムの機能ごとに割り振られています。開発メンバーには、上記施策のいくつかの開発タスクをおこなっていただく予定です。
- インフラメンバーには、開発メンバーが実装したシステムを動かすためのインフラを構築、また、運用保守に関する内容の設計・設定のタスクをおこなっていただく予定です。